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麻生図書館柿生分館で11月29日から開館記念事業

6月18日に柿生小学校内に開館した麻生図書館柿生分館(川崎市麻生区片平3-3-1)が、11月29日から連続で開館記念事業を開く。
1回目の29日は、午前10時15分から同小視聴覚室で講座「ふるさと柿生の歩み 学校の移り変りを通して」。講師は麻生区文化協会の杉本長治会長ら会員5人。対象は小学3年生からおとな。2回目は、12月7日午前10時45分から同小4階の多目的ホールでピアノの連弾とお話の音楽物語「窓ぎわのトットちゃん」ほか。出演は、丸山博子さん、奥本恵美子さん、棚井八千代さんで結成する「デュオとおはなしM・O・T」。対象は小学生からおとな。
定員はいずれも先着50人で、分館窓口または電話で申し込み受け付け中。申し込み・問い合わせは電話044(986)6470麻生図書館柿生分館。
同館は、今春全面改築された柿生小に併設された市内4番目の図書館分館。学校の図書室と一体となっており、広さは分館部分が212平方メートル、学校図書館が122平方メートルで、学校とは別の門から出入りし、車イス用のトイレもある。館内には事務室、雑誌・新聞コーナー、一般書、子どもの本のコーナーのほか、絵本を置くフロアが一段高くなった約20平方メートルの「素足コーナー」がある。学校図書室との境は、平日の授業中は本を運ぶブックトラックなどを置き入れないようになっているが、放課後は自由に行き来できる。約30000冊の蔵書が収容可能で、学校併設の特徴を生かし、子どもが利用しやすい幼児・児童向けの本や学習に役立つ資料に力を入れ、実用書や一般向けの本も含め現在18000冊の蔵書がある。
利用時間は平日が午前10時〜午後6時、土・日・祝日が午前10時〜午後5時。学校図書館の一般利用は平日が午後4時以降と土・日・祝日。休館日は第1・3月曜日と特別図書整理期間中と年末年始。
開館からの登録者数は11050人(11月24日現在)で、1日の平均利用者は7月104人、8月84人、9月98人、10月109人。1日平均貸し出し数は7月332冊、8月281冊、9月306冊、10月326冊。同館によると全体的に当初の見込みより利用者数が低く、貸し出し数も他の分館より約50冊少ないという。麻生図書館と距離が近く、車の利用者は本館の方が便利、学校内にあるため一般の利用ができないと誤解している人も多いのが原因ではと館では推測している。ただ、柿小児童の利用は確実に増えており、午前中の長い休憩時間や放課後は児童の姿が目立つ。また、9月からお話会を始めたところ、同小学区内の幼児を持つ母親が「学校の雰囲気に慣れさせたい」とよく利用するようになり、少しずつ利用者が増えている。同館では、開館記念事業で一般の利用者が増えればとPRに力を入れている。
交通=小田急線柿生駅徒歩5分。

(2003年11月27日)