サポーター1500人とJ1昇格誓う

川崎フロンターレがファン感謝デー

川崎フロンターレが7月13日、川崎市麻生区片平の麻生グラウンドでファン感謝デーを開催、約1500人が選手らとさまざまなイベントを楽しんでいた。
この日は、朝からあいにくの雨空だったが、会場にはレプリカユニフォームを着た家族連れなど熱心なサポーターが、チームが用意したシャトルバスに乗って開場の午後2時過ぎから続々と来場。ファン感用に用意された宮前区出身の漫画家塀内夏子さんがデザインした監督や選手の似顔絵入りTシャツをはじめ、選手の愛用の品などが入った限定100組の福缶、チームマスコットのフロン太君の体長90センチもあるぬいぐるみが飛ぶように売れていた。
特設舞台では、石崎信弘監督以下、ケガで参加できない選手を除いて全選手が舞台に上がり、阿部孝夫・川崎市長が「いまは3位だが、まず2位になってJ1圏内を確保してほしい。ぜひとも優勝して、元気な川崎を見せて」とあいさつ、市民ぐるみで応援をと参加者に呼びかけると、会場からは大きな拍手と喚声が上がっていた。石崎監督が「きょうは選手がホスト役を務めますので、楽しんでください。サボるのがいたら下のグラウンド1500メートルを1周させます」と観客を笑わせた。その後、伊藤宏樹、長橋康弘、中村憲剛、塩川岳人、林晃平、岡山一成、飛弾暁、渡辺匠、伊藤優津樹、我那覇和樹の10選手による「爆笑ゲーム対決」が行われた。ゼスチャーや、カラシ入りのまんじゅうを食べた選手を当てるロシアン大福など、ユーモアたっぷりのゲームが次々と登場。カラオケイントロクイズでは熱烈な阪神ファンの岡山選手が「六甲下ろし」を熱唱、ファンから「どこのファン感謝デー?」などのヤジも飛び出すなど、試合とは違う素顔の選手らに暖かい拍手が送られた。
人気を呼んだのは選手の愛用の品のチャリティーオークション。スパイクやTシャツなどがにまじって、岡山選手は阪神の応援メガホンを提供、高い金額でセリ下ろした子に値段を下げたうえに着ていたTシャツをプレゼントするなど、ほのぼのとした光景がくり広げられた。
サッカー好きの子の人気を集めたのは選手とのミニサッカー対決。アウグスト、箕輪義信、石塚啓次選手やエジソンコーチらとプレーする姿を熱心にカメラに収める親の姿も見られた。川崎朝日会によるシュートの球速を計るシュートチャレンジにも長い行列ができ、結果を見ながら一喜一憂する子の姿も見られた。
焼きそばやピザなどの模擬店では、選手たちが即席の売り子を務めたが、売るよりもサインを求められることが多く、「忙しい、忙しい」を連発していた。
イベントの合い間には、サインや記念写真を求められて気軽に応じる選手らに「とてもフレンドリーで温かい雰囲気がいい」と感激するファンも多かった。

(2003年7月17日)